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クリス ヴェクター(クリス ベクター、KRISS Vector)は、TDI社(現:クリス USA社)とアメリカ軍が開発中の試作型サブマシンガンである。クリス スーパーV(Kriss Super V)という反動吸収システムが採用されている。 == 概要 == アメリカ軍が9mmパラベラム弾の威力に不安を感じ、かつてトンプソン・サブマシンガンやイングラムM10で使用され、威力の高い.45ACP弾を使うサブマシンガン開発計画が軍内部で持ち上がった。しかし、.45ACP弾を使う場合、発射時の反動が大きいという問題あった。そこで、スイスに本拠をおくTDI社とピカティニー造兵廠が共同開発を行い、そこで誕生したのがクリス スーパーVという反動吸収システムであり、これを組み込んで誕生したのがクリス ヴェクターである。 このメカニズムはトリガーとマガジンの間に内蔵されているV字型の機構であり、ボルトおよびスライダーが下へ下がる動きになることによって発砲による反動エネルギーを下方への運動エネルギーに変換する。さらに、銃身の軸線(ボアライン)上にグリップ位置を並べることで、反動のベクトルを銃身を跳ね上げる動きから後方へ押す動きに近いものにでき、その結果、従来とは全く異なる反動軽減が可能となり、フルオート射撃のコントロールが容易になるとされている。 他には、アンビタイプのセレクターレバーやピカティニー・レール、フォアグリップを標準で備え、アイアンサイトは光学照準器を取り付ける際の邪魔にならないよう考慮されている。マガジンは専用の17発・30発が存在するが、グロック21のマガジンも使える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリス ヴェクター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 KRISS Vector 」があります。 スポンサード リンク
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